辺野古埋め立て訴訟 沖縄県の敗訴確定
平成28年12月20日最高裁第二小法廷判決
http://www.courts.go.jp/app/fi
辺野古埋め立て訴訟 沖縄県の敗訴確定 最高裁
http://www3.nhk.or.jp/news/htm
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古沖の埋
名護市辺野古沖の埋め立て承認を翁長知事が取り消したことをめぐ
ことし9月、福岡高等裁判所那覇支部は、安全保障上の必要性も踏
20日の判決で、最高裁判所第2小法廷の鬼丸かおる裁判長は「前
一方で、安全保障上の必要性については、高裁が具体的に指摘した
これによって県の敗訴が確定し、中断していた普天間基地の移設工
一方、翁長知事はあらゆる手段で移設を阻止する考えを示していて
翁長知事「深く失望し憂慮」
沖縄県の敗訴が確定したことについて、翁長知事は20日夜、記者
そのうえで「県民の理解が得られない新基地建設を進めることは絶
また、翁長知事はアメリカを訪問する時期について「2月の上旬、
オスプレイが大破した事故を受けて、22日名護市で開かれる大規
名護市長「がく然とする思い」
沖縄県名護市の稲嶺市長は「県知事の意見も、現場の訴えも全く聞
宜野湾市長「一日も早く基地返還に取り組んで」
普天間基地がある沖縄県宜野湾市の佐喜真市長は記者団に対し、「
また、翁長知事が、あらゆる手段で移設計画の阻止を目指す考えを
官房長官「沖縄県と協力し移設進める」
菅官房長官は20日午後の記者会見で、「国の主張が最高裁判所に
また、菅官房長官は工事の再開時期について、「知事は司法によっ
一方、菅官房長官は、翁長知事が、海底の岩礁を破壊する許可など
さらに、菅官房長官は、記者団が翁長知事と会談する用意があるか
裁判 判断のポイントは
今回の裁判では、前の知事が行った埋め立ての承認に関して、後か
都道府県の知事が埋め立てを許可するには、「国土の利用上適正で
今回の裁判で、翁長知事は、辺野古沖への移設は沖縄の基地負担の
これについて、福岡高等裁判所那覇支部は、国の主張に沿う形で安
また、環境保全についても、前の知事が行った審査に不合理な点は
そして最高裁判所も、前の知事が、普天間基地の騒音被害や危険性
一方、安全保障上の必要性については、福岡高裁那覇支部が具体的
20日の判決は審理に参加した4人の裁判官の全員一致の結論で、
国と沖縄県の対立の経緯
名護市辺野古沖の埋め立て承認をめぐる国と沖縄県の対立は、双方
アメリカ軍普天間基地の辺野古沖への移設計画に反対する翁長知事
これに対して、国は「著しく公益を害する」として、去年11月、
主張が対立する中、裁判所は和解を勧告し、ことし3月に双方が受
和解条項では、国と県が問題の解決に向けた協議を行うことや、そ
ことし6月、委員会は、国の指示が違法かどうか判断しないとする
翁長知事は、国の指示には応じないまま、協議を通じて問題の解決
ことし9月、福岡高等裁判所那覇支部は、国の主張を全面的に認め
そして今月12日、最高裁判所が高等裁判所の判断を変更する際に
翁長知事は、敗訴が確定したとしても、知事が持つあらゆる権限を
沖縄県 今後の対応は
沖縄県の翁長知事は来週初めの26日にも埋め立て承認の取り消し
沖縄県によりますと、辺野古沖の埋め立て工事に伴い、海底の岩礁
国がこうした手続きに入れば、厳しく審査を行い、翁長知事は、最
一方、沖縄県は「埋め立て承認の取り消し」とは別に、新たに「承
最高裁前で基地移設計画反対の人たちが集会
最高裁判所の前には、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に反
午後3時からの判決の言い渡しを前に、最高裁判所の前では、普天
集まった人たちは、「新辺野古基地NO」とか、「辺野古の海を守
参加した人たちは「高裁判決は政府の言い分をうのみにしている。
また、最高裁判所で沖縄県の敗訴が確定したことを受けて、20日
集会には、県側の弁護士のほか、翁長知事を支援する市民グループ
県側の代理人を務める竹下勇夫弁護士は、判決の内容について説明
また、市民グループの共同代表の高里鈴代さんは「判決を受けて辺
集会のあと、沖縄県うるま市出身で埼玉県に住む65歳の女性は「
専門家「国は県と同じ目線で説明責任を」
地方自治に詳しい早稲田大学の片木淳教授は「政治的な議論や国防
そのうえで、「沖縄県民は、なぜ辺野古沖でなければならないのか