くらし支える相談センター 事例報告(2012年2月10日)
くらし支える相談センター 事例報告(2012年2月10日)
弁護士 白川秀之
くらし支える相談センターに、今回、生活保護に関する相談があり、松岡相談員と私が担当しましたのでご報告します。
相談者の方は北区に在住し、内縁の配偶者と一緒に生活をしていました。内縁の配偶者が死亡をしたため、それまで住んでいた場所を出て行かなければならなくなりました。
その方はある事情から財産を証明する預金通帳等の資料を無くしてしまっていましたが、相談時の所持金は数千円、友人の家に居候をしているという状態でした。また、高齢の為にすぐに就職をするということも困難でした。
相談を受けた松岡相談員と私は、生活保護しか相談者が生活をしていく方法が無いと考え、早速北区役所の福祉課に連絡を取り、事情を伝え、相談者に付き添って北区役所に赴きました。
その結果、生活保護受給の手続きができ、相談者は無事住居を確保し、生活保護受給の見込みがつきました。
生活保護受給については不正受給のみがクローズアップされていますが、生活保護しか生活をしていく手段のない方が受給をためらうようなことがあってはいけないと思います。