くらし支える相談センターのブログ

名古屋市北区の暮らしの困りごと相談所。 相談料は無料。お気軽にご相談ください。どこの方でもOK。 電話 052−916−7702(受付時間13時~17時) 名古屋北法律事務所と暮らしと法律を結ぶホウネットの共同運営

NHKドラマ「家で死ぬということ」を観て

 2月25日にNHKで放送されたドラマ「家で死ぬということ」を観ました。合掌造りが美しい岐阜県白川村の白川郷を舞台に、年老いた女性が最期をどう迎えるかというテーマが描かれていました。

 合掌造りの家に一人で暮らすおばあさんのところに、東京で暮らす娘の夫とその息子がやってくるという設定。娘は母を東京の病院に入れたい考えで、それを頑固に断る母のもとへ、説得のために夫たちを遣わせたのです。

 自分が一生懸命に過ごしてきた我が家で最期を迎えたいというおばあさんの気持ちは、なんとなくわかるような気がしました。表面は頑固でも、自分の死のあり方についてこだわるのは当然ですし、意外に優しいおばあさん。夫やその息子とも打ち解け、また彼らの側も、村ぐるみの付き合いの中で何かをつかんでいきます。

 おばあさんの気持ち、医師や村人たちの優しさ、そして最後に、妻を逆に説得する夫の心の変化などなど、とても感動的で、涙がこぼれました。

 おばあさん役の渡辺美佐子さん、娘の夫役の高橋克典さんの熱い演技に、心から拍手したくなりました。

 昨年、名古屋北法律事務所が10周年記念で取り組まれた鎌田實さんの講演会に通じるテーマでした。どう生きるか、どう老いるか、どう死ぬか。人がその人らしく生きられるように、家族や地域のつながり、理解や愛情が大切だと改めて思いました。

2012/2/29 相談センター運営委員K