もしかしたら、なりすまし詐欺のカモになっていたかも?!
もしかしたら、なりすまし詐欺のカモになっていたかも?!
2月10日の金曜日、メールをチェックしていて英文のメールに気がつきました。
時々、海外の友人数人から英文メールが入ります。でも、このメールの主は長年日本に住んでいるので余程の理由がない限りメールは日本語のはず。変だなぁと思いながら、時間のかかる英文読解は後回しにして先に他のメールを読み、最後に開けてみてビックリ。エッ、エッ、エッ、何?どういうこと?! セミナーのためイギリスに行き、マンチェスターの危険地帯で盗難に遭ってスーツケースも携帯も財布もすべて身ぐるみ盗られて文無し、お金を貸してくれないかという話です。
「だけど7日には、メールと電話で連絡を取り合ったばかり。その時には、イギリス行きの話は何もしていなかったけど・・・。でも関係ない事まで私に話す必要はないものね。それにしても、えらい早技だこと。確かに3日あればマンチェスターに飛んでは行けるけど。でも、何もかもなくしたというのに、どうして私のアドレスが手元にある?」。まずそういう疑問は、いくつか湧きました。
それでも、当然姉妹や身近な友人など私より優先順位のある人たちに連絡が行き手を差し伸べているはずですが、「彼女が困っている!」という切迫観念に陥ったところで、私の常識は脇に追いやられてしまったようです。
で、ちょうどその日、私は「くらし支える相談センター」の運営会議に出るところだったので、どうしたものか相談しようと文面をプリントアウトして持って行ったのです。基本は「慣れているはずの人だから、普通は大使館に行くよね」という意見でした。当然ですよね。
でも「う~ん、それでも何とか連絡とって助けてあげたい」という考えから離れられません。それで、会議の最中に、“盗られてどこかに転がっている”はずの彼女の携帯電話あてに、「ダメもと」で電話してみました。そしたら出たのです、彼女が! 「エッ、日本に居たんですか?!」「ハイ神戸にいますよ、私は」。朝からこんな電話が次々かかっているとのことで、憔悴しきった声です。
ここでやっと、何者かによって彼女のアドレス帳が抜き取られ、一斉になりすましメールが送られたということを知った訳です。多分、英文でしかもマンチェスターなんて書かれているので、イギリスが発信元の何者かの仕業でしょう。
上記のような顛末で、私は「なりすまし詐欺のカモ」になっていたかもしれないという体験をした次第です。この一件で、今まで「私は振込め詐欺には絶対引っかからないゾ」と決意していたけれど、恥ずかしながらどのような心理状態で引っかかるものか、その一端が分かったような気がします。
皆さん、負け惜しみで言う訳ではありませんが、くれぐれも気をつけてくださいね。
2012/2/23 〔福島 章子〕