生活保護を受けている世帯と受けていない世帯を比較することは無意味である。
先ほど紹介した毎日新聞の記事では、紙面の都合でなのかカットされた部分を、NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子さんが、Twitterで紹介されていました。次のとおりです。
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毎日新聞の取材で言ったこと。紙面の都合でカットされている。生活保護をもらわないで歯をくいしばって働ている母子家庭がたくさんいる。その人たちのほうが所得は低いように見える。しかし受給者のほうが親族援助がない、学歴が低い、DVでトラウマを抱えているなどの影響が大きい。
そもそも生活保護を受けられるのに受けていない層と受給者を比較すること自体が無意味である。その受けていない人たちは生活保護への差別や、自動車を手放さなければならないと保育園通園や通勤買い物などにも支障をきたし生活保護を受けられていない。もれていることを問題にすべき。
生活保護を受けている人たちには、生活の運営や子どもの自立への援助などもっともっときめこまかい支援が必要な母子家庭がたくさんいる。もらい過ぎということでは話きれないことがある。なぜ生活保護がいつも金額の攻防だけで終わり、支援の中身に話がもっていけないのだろう。
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相談員 長尾忠昭