くらし支える相談センターのブログ

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高校生の貧困 毎日新聞の記者ノートより

毎日新聞の記者ノートで次の記事がありました。

授業料が無償となっても、その他にもいろいろお金がかかることが現実です。

部活をやろうとしても、みんなで揃えるユニフォームや試合に出かける交通費など、結構多額の出費が必要です。

子どもたちに悲しい思いをさせたくありません。
未来を担う人材を子ども時代の貧困で失っているとも思います。

政府の政策を根本的に改めさせることも必要ですし、子どもたちの現状に思いをはせる想像力が、大人たちにかけていることが問題だと思います。

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http://mainichi.jp/feature/news/20130930ddm013070010000c.html

よく「高校無償化」と言うが、正確には「授業料無償化」である。高校に通うには、授業料以外にもお金がかかる。

 名古屋市で今月開かれたシンポジウムで高校生の貧困に関する報告があった。名古屋市立高の生徒を対象にした調査で、授業料やPTA会費、修学旅行代など学校納入金の未納者数は2008年から09年で5倍以上になった。理由は「親の勤務先が倒産」「父がリストラされた」など。08年秋のリーマン・ショックの影響が大きいようだ。翌10年度に授業料が無償化され、納入金未納者は激減するかと思いきや約2割減にとどまった。その後も今年まで未納者数はさほど変わらない。

 貧困世帯には授業料以外のお金がなお重い負担となっている。調査に携わった高校教師は「自分で稼いで払おうとしてアルバイト漬けになり、学校生活に支障をきたす生徒もいる」と訴えた。

 シンポジウムでは、単なる高額のローンと化している大学生向けの有利子奨学金の問題も話し合われた。シンポのタイトルは「のしかかる教育費」。人権擁護大会(広島市)の事前行事として愛知、三重、岐阜県弁護士会が主催した。貧困の直撃を受ける高校生、奨学金でやっと大学を卒業したら借金漬けになっていた若者--。現状は人権に関わるということだろう。【長沢英次】