子どもの医療費に格差 必要な医療が受けられない
青森県は世帯年収272万円で所得制限、千代田区は高3まで無料。医療費助成で浮かび上がる問題点を徹底解説
「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表の阿真京子です。昨年私は、厚生労働省の「子どもの医療制度の在り方等に関する検討会」の委員となり、自らも学びながら考えをまとめていく一方で、たくさんの方から子どもの医療費についての様々な意見が寄せられました。
「100円でも200円でもいいから、医療費は自己負担にすべき。コーヒー1杯でも100~200円かかる。本当に払えないなんて人はわずかでは?」
「携帯電話代になら毎月1万円払うのに、医療費には払いたくないという人がたくさんいる」
「タダより高いものはない。物事には必ず対価がかかることを知る必要がある」
そんな声も届きました。
医療費の無償化は、「子どもを産み育てることを社会全体が応援しているメッセージである」という声がある一方で、「受診回数を増やしたり、不要な受診を生んだりするのでは」という指摘があります。今回は子どもの医療費の無償化について、皆さんと考えていけたらと思います。